バッグパック(リュック)は、フルオーダーで制作させていただいたことが度々ありましたが、HIS-FACTORYのオリジナル型は試作を何度か繰り返してきた中、”コレっ”ていうのが中々決まりませんでした。
昨年コレだという型(Mサイズ)が出来た頃、偶然にも第一号のセミオーダーのご注文〜完成。
ミネルバボックス/ビアンコ
薄いブラウンがご希望とのことで、コニャックだと濃いし、ボーネ、ナポリもまだ濃い、経年変化を見込んで”ビアンコ”を薦めした。
ミネルバボックスのビアンコ、ビアンコは白色、白は染料は無く、顔料が含まれているが、ギドギドしていない。
経年変化は製品画像がないのですが、15年ほど前のカットサンプルをお見せしてビアンコに決定。
ミネルバボックスとは
イタリア植物タンニン鞣し協会が認める”牛脂”を使用した”バケッタ製法”で作られているミネルバボックス。
ボックスとはイタリア語でボコボコという意味しており、銀面の表情はそれぞれ異なるシボがあり、唯一無二の表情があります。
使い込むほどに色艶が上がってくる表情はイタリアならではのナチュラル感溢れる経年変化がお楽しみいただけます。
牛脂を含む秘伝のオイルがたっぷり入った、バケッタ製法で作られたミネルバボックスは乾燥しずらくメンテナンスは乾拭き程度で問題ありません。
※染色は染料染めなので初めは色落ちする可能性がありますので白い服でのご使用は避けてください。
メインとした秘伝のオイルを使用したイタリアバケッタ製法で作られた、ミネルバボックスは薄化粧仕上げのため傷やトラは隠れにくい反面、素材の味を活かす唯一無二の個性のある表情があります。
使えば使うほど艶が増し、飴色に育ち経年変化がお楽しみいただけます。
タンナー:イタリア、トスカーナ・バダラッシ・カルロ社
型紙チェック〜裁断
少しでも軽い方がご希望とのことで、ミネルバボックス1.8㎜を1.4㎜、0.4㎜漉いてから、数十パーツを一つ一つ裁断。
バッグパック(リュック)はパーツが多い。
ビアンコは顔料が入っているが、しっとりしている。
ファスナーは568ブラウン。
今回はあまりシボが少ない。
縫製〜手縫い
手縫いで補強
袋縫の縫い代は5㎜。
ショルダー、持ち手はその縫い代5㎜の間に差し込んで縫われているだけでは、心細いので差し込みを長くして最後に背胴と一緒に手縫いして補強しています。
グログランテープは巻けないので、革巻き。
完成
♢素材
本体:ミネルバボックス(イタリアの名門タンナー、バダラッシー・カルロ社による植物タンニンなめし牛革)1.8㎜→1.4㎜
ファスナー引き手:ブッテーロ(イタリア老舗タンナー、ワルピエ社によるトスカーナ植物タンニンなめし牛革)
内装:コットン
金具:真鍮
ファスナー:YKKエクセラ
♢サイズ(W×H×D)
W280×H430×D120 mm
♢カラー
ビアンコ
ディティイール
ビアンコの入荷がかなり遅れて、大幅に遅れてしまいましたが、神奈川のI様、ご理解含めありがとうございました。