HIS-FACTORYの工房ショップは再リニューアルし令和元年5月20日(月)皆様にお披露目することが出来、ささやかではございますがパーティーをすることが出来ました。
4年前のちょうどこの頃に飲食やカフェなどでコミュニティを広げたいと思い、厨房スペースを増設し活動していましたが、あまり思うようには行きませんでした。
きっかけはワークショップ
一昨年、昨年とワークショップのご依頼はだんだん増えてきました。さらにはリピーターさんも。1Fの工房でワークショップの場合少人数制(2人~4人がベスト)でしたが、たまに5、6名、8名の時もありました。
ワークショップの片付けをして、それからバッグや小物の製作に入るというのがだんだんおっくうになってきたのと、アイテムの材料をストックしておく場所も無くなってきてしまい、手狭になってきていました。浅草エーラウンドでの毎年恒例の”手縫いで一日で作るトートバッグ”のような一日イベントやスミファの工房開きのイベントのご要望に対応し辛いと悩んでいました。
ある時フッっと、
「この壁取っちゃう?!」
と急にひらめき、すぐに大家さんに承諾を得て、ここ吾妻橋に来た15年前からお世話になっている畑中氏に相談し着工をお願いした。
まずは解体
パーティーのきっかけは繋がり
渋谷ギャンゲットBYモジャのスタッフさんご一行さんが一昨年ワークショップにやってきました。
そのメンバーたちはものづくりも人もコトも大好き。共通のアーティストの友達もいたりしてすぐに意気投合し、翌年のギャンゲット4周年パーティーの時ワークショップをやってくれないかと依頼してくれて喜んで出展させてもらった。このチームのやさしさは、すみだのものコト市と似ていた雰囲気を体感しました。
昨年の秋ごろだったか、メンバー2人がフラッと夕方遊びに来てくれました。その日いつもお世話になっている東向島珈琲店のマスターが好きなクラフトビールの発表会(千葉県鋸南町)が、曳舟の源次郎さんであるので、マスターに無理言って2人追加してもらってそのビールの会に連れて行ったんです。
そこで源次郎の店長さんと意気投合し、島根のクラフトビール屋さんを紹介してもらい、ラベルは錦糸町シルクロードカフェで出会ったアーティストに依頼。そしてギャンゲット5周年記念ビールを発表してしまいました。東向島珈琲店はコーヒーポーターilesというオリジナル黒クラフトビールを発表。すごい繋がり。
当時を振り返ってしまいました・・・
思えば15年前に来た頃は、全くこの辺の人を知らず実は興味もあまりわきませんでした。
そのころの僕はとてもネガティブでしたし。なぜならものづくりの現場にいるのですが、数字と納期にしか気を取られ上手く行っていなかったからです。
下請けのスパイラルにはまり、忙しいけど納得がいかない、どうしていいか分かりませんでした。不安ばかりで周りに気を遣うことは出来ませんでした。
東京スカイツリーとすみだ川ものコト市
2012年5月東京スカイツリー開業に当時はなんの縁も無かったのですが、心の奥では何かが変わるかも、いや変わって欲しいとすがる思いでした。
ある近所のインディーズの映画を作っているという、胡散臭いK氏と知り合い墨田区界隈の事を教えてもらいました。流れでたくさんの人と知り合いができ”すみだ川ものコト市”に出店することなりました。正直期待もせず参加しましたが、一日終えると心の奥から感動し涙が出てきました。照れくさいですが愛を感じました。思いやりや気配りが素敵すぎてで感動してしまいました。それから夢中になって墨田区を徘徊しました。それから東向島珈琲店にもよく通いました。マスターは元ホテルマンで、サービスの仕方など多くを学ばせていただきました。
台東区ではモノマチですごく盛り上がっていてよく遊びに行きました。新しい時代の幕開けだと嬉しかったしとても勉強になりました。
下請けの仕事で数字と納期ばかりに気をとらわれ自分を失いかけていた自分が、新しい事へ挑戦することができるようになったのは、墨田の人達は自らアイデアを模索し実行し(後に台東の人にも大変お世話になります)そういう皆さんに関わらせてもらったお陰です。180度考え方が変わってしまったかのようでした。K氏は西の方に引っ越してしまいましたが、今でも出会いに感謝している。
気が付くと東京スカイツリー開業7周年を迎えていました。そしてここ墨田区吾妻橋に来て15年も経っていました。小さい成功のようなことが、積み重なってだんだん面白くなって来て大きな失敗もだんだん気にならなくなってきました。そんなことよりどうみなさんを楽しませようと思っています。まるで小学生のように。
タイミング
昨年末から年が明けてもワークショップのご予約お蔭様で毎週末は満席。3月の後半から4月末まで催事のイベントを入れさせていただいていたので忙しない日々。ほとんど工房には不在でご迷惑をお掛けした方すみませんでした。数か月前から店長のU氏に相談はしていたもののアッという間に月日は過ぎGWに突入。「どうしますか?」「日にちないけど大丈夫かな・・・」「ダイジョブですよやりましょうお手伝いします!」と言ってくれ休みを利用してくれての5/20(月)に決まったんです。嬉しかった。アナウンスは約2週間、間に合うのか?ちょいと不安もあったけど続行した。まさかこんな流れで繋がってくるとは思いもよりませんでした。今だから言えますがそこまで気が回らず半分忘れかけていました。
パーティーのフライヤー
当時のメニュー
楽しい時間はアッという間ですね・・・
ご挨拶
今回工房ショップをリユーアルさせていただいたのは事業拡大とかではなくて、これからもっとみなさんと何か一緒にできないかと。
例えば、またこのスペースは、皆さんにも活用していただけたらと
令和元年新しい時代の幕開け、世代もジャンルも超えて、
皆さまお礼申し上げます。
パーティー形式にしたのにも関わらず、たくさんの方にお祝いまでいただいてしまい恐縮しております。ならびに心から感謝の気持ちでいっぱいです。
私もいつかどこかで皆様の役に立てるよう日々努力を続けます。今後も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
ほんとうにありがとうございました。
PS:お時間ある方はぜひSOUL&FUNK . JAZZ MUSICを聴きながらでもご一緒にゆっくり飲み語り合いましょう♬お酒ならたくさんありますので(いただいちゃいましたので)
ワークショップ
リユーアルしたスペースではワークショップも4~6人が適正ですが8~10も可能になりました。イベント事ではご利用いただけるようお待ちしております。さらには1Fと同時開催すれば最大15名ほど可能となりました。
ものづくりの取り組み
オリジナルのバッグ・鞄のデザインから製作、オーダーメイド、量産品には無いお客様だけの大切な逸品、かゆいところにも手が届くものづくりを心掛けて精進していきます、これからもどうぞよろしくお願いいたします。革小物の新作もご期待くださいませ。
また伝統的なイタリア・トスカーナ植物タンニン鞣しの革、革を作った職人さんにリスペクトします。
HIS-FACTORY 中野