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念願のイタリアの旅/ナポリ編

念願のイタリアの旅/ナポリ編

シチリアで歴史と絶景を堪能し、次に向かうのはナポリ。
だが、旅は順調にいくとは限らない。
カターニア空港で、まさかの“予想だにしない出来事”が待っていようとは――。

カターニア空港での混乱

18:00発のナポリ行きフライトに向け、余裕をもって2時間くらい前には空港へ到着。
ところがゲートは前便のミラノ行きが遅れていて、大混雑していた。

 

やがて搭乗が始まると、係員から「最後に並び直せ」と言われる(※最後尾に回されて理由がいまだに分からない。)
理由は「オーバーブッキング」。
「残り1席しかないから、最後に来たらその1人分だけなら乗せられる」と告げられた。

――何を言っているんだ。二人で予約しているのに。
必死に訴えるも言葉は通じず、押し問答の末、ドアは閉まり飛行機は行ってしまった。

3時間の攻防

途方に暮れながらも係員に食い下がる。
「代替便を出せ」「補償をしろ」と何度も言うが、アプリ越しの回答は「1人分なら補償する」。
「二人で予約しているのに、一人分だけ?」全く話がかみ合わない。

ラチがあかないと感じ、頼ったのはイタリアに滞在中の友人Yayoiちゃん。
電話をつなぎ、係員に代わってもらうと、イタリア語で粘り強く交渉してくれた。
何人もの担当者をたらい回しにされながらも、ついに21:00発の便を確保。
実に3時間の攻防戦だった。

やよいちゃんには感謝してもしきれない。
仕事でマルケに来ていたのに本当にありがとうございました。
彼女がいなければ、この旅はここで立ち往生していたかもしれない。

ナポリ到着

ようやくナポリ空港に着いたのは23:00頃。

 

Yayoiちゃんに「絶対タクシーに乗ってくださいね」と言われていたので、一目散にタクシーに乗った。
ナポリの街は照明が暗い、、、約15分位の距離だったと思う、運転手は宿の場所が分からず、現地の人に道を尋ねながら走る。
信号待ちで、スッとデッキブラシを持った黒人が現れ、フロントガラスを洗おうかと強請る、運選手はNo、危険センサー発動。

 Googleマップで確認、たどり着いた周囲は1本裏通りで、真っ暗で街灯も薄暗く、ノーヘル2ケツでバイクを乗り回す黒人の少年、一瞬、中学時代の地元を思い出す。
45年前の日本だってそういうのいっぱいいたんです、でもひったくりをするような奴はいなかったが、「ここではやばいかも」と危険センサーレッドゾーン。
前のアパートの壁は剥がれてるし周囲は落書きだらけだし、映画で見るような緊張感が、現実として目の前に広がっていた。

鉄格子の扉の鍵もなかなか開かず、暗がりでまごつく。
やっと部屋に入れたと思ったら、外から話し声が・・・深夜3時を過ぎても止まない。
ナポリ初日は、ほぼ眠れぬまま朝を迎えることになった。

翌朝フェリー乗り場へ

早朝なのに、なんか怖いナポリの街角。
裏通り好きだが、大通りで港へ向かった。

これは、あのサッカーの人ですかね?

桟橋の手前の大通りで、芝生の公園にいた黒人がこっちに歩いてきた。
見ないフリして早足になる。
すると大きな木に立ちションしに来ただけだった。
なんだよ、どきどきしたな、もう。

ヌーヴォ城近くの港・ベヴェレッロ桟橋
行き先ごとのフェリー時刻が並ぶ掲示板。カプリ島、ソレント、そして目指すアマルフィの名前に心が高鳴る。

朝の港はすでに観光客でいっぱい。列に並びながら、これから始まる船旅に胸が躍る。

 

切り立った断崖の上に白い家々が点在する。船窓からの景色に「ついに来たんだ」と実感がこみ上げてきた。

アマルフィの港に上陸


1時間50分高速フェリーだけにあっという間に到着。
桟橋には多くの観光客が列をなし、背後にはそびえ立つ岩山、断崖に貼りつくように並ぶカラフルな家々、海から見上げるその景色は、息を呑むのほどだ。

色鮮やかなシャツやTシャツ、帽子、バッグ、などを並べた土産物屋、テラス席で賑わうカフェ。港町らしいざわめきの中を歩き、街の中心へと向かう。

石造りの細い路地
アーチをくぐると、白壁に挟まれた細い階段道が続く。まるで要塞のようだ。

路地の先に現れるアマルフィ大聖堂
細い石畳の道を抜けると、突如として巨大な階段と大聖堂が姿を現す。

アマルフィ大聖堂の正面
巨大な階段の上にそびえる大聖堂。モザイクが施された豪華なファサード、太陽の光を浴びて輝いていた。ここがアマルフィのシンボルだ。

大聖堂の回廊にて
白いアーチに囲まれた中庭。南国の木々が茂り、静かに鐘楼を見上げる。外の喧騒が嘘のように、落ち着いた時間が流れていた。

アマルフィ大聖堂の内部
荘厳な祭壇と煌びやかな天井画。外の賑わいを忘れ、しばし静かに祈りと芸術に向き合う時間。

昼過ぎのアマルフィのストリート

昼過ぎのアマルフィの通りはますます活気づいてきた。
観光客で溢れ、カフェやレストランには人がひしめき合い、狭い石畳の道を行き交う人の熱気がすごい。
活気があって、楽しい!

果物屋のカラフルな誘惑
通りには色とりどりの果物が並ぶ小さな店がたくさん。
南イタリアの太陽をいっぱい浴びた不揃いの果物は自然の贈り物そのもの。
地元の人もきっと日常の買い物をし、観光客も珍しそうに眺める、楽しい!

アマルフィといえばレモン。
行きに通った時、行列だったので諦めたが、帰りにちょっと空いてたので寄り道。
大きなレモンの中にシャーベットをたっぷり詰め込んで、レモン独特の酸っぱさと、ほのかな甘みが五臓六腑に染みわたる。
強い日差しの下で歩き疲れた体は喜んでいた、めちゃ美味しかった!!!

アマルフィは、カラフルで鮮やかな色彩で歩いているだけで楽しい!

 

無事ナポリに帰還
アマルフィーの色とりどりの世界を満喫し、夕方の便のフェリーに乗り、ナポリに帰る。
港に降り立つと目の前には重厚なヌオーヴォ城。
朝からのショートトリップ、「やっと戻ってきた」帰れたとホッとした。

港に停泊する豪華客船
隣の桟橋には巨大なクルーズ船、でかい!その姿に、思わず足を止めてしまった。
「いつかあんな船で旅してみたいな」そう呟いていた。

ナポリの路地で一杯のプロセッコ
宿まで街を散歩しながらテクテク歩いていると、バールのような小さなお店の前で僕らに笑顔を振る舞う素敵なおじさんとすれ違った。
まだ、時間も早いし、なんか後ろ髪引かれて、Uターンしてお店に寄ってみた。
壁にはワインがびっしり、ショーケースにはハムやチーズが並び、2人前でも小さく切り分けてくれ田。
ナポリに戸惑いもあったけれど、こうして街角のバールで飲む一杯のプロセッコが、和んだ。
最初は「ちょっと怖い」と思ったナポリの街が、おじさんのおかげで「もしかしたら面白いのかも・・・」
おれは、密かにおじさんみたいになりたいと思った。
おじさんの説明を聞いて、今夜のワインとハムとチーズのおつまみを買って、さらにナポリセントラル駅界隈のスーパーでも買い物して宿へ。

ちょっと気分が良くなって、目の前に止まってた私の愛車と同じパンダに乗るフリ。

ナポリの夜、相変わらず眠れぬまま

「明日は早朝の列車でローマ、だから今日は早く休もう」ワインの心地よい酔いが回ってきてベッドに横になる。
ところが外は昨日同様、何語だかわかんないの会話、時どきバイクのエンジン音。
今夜はゆっくり休める…と思いきや、ナポリの夜はまた賑やかに続いていくのであった・・・続く。

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