昨年9月にセミオーダー（クリ手クラッチバッグ）でお作りしたお客様が9ヶ月振りにご来店。
プエブロのペトローリオは深みのあるグリーンっぽく育ち、経年変化していました。
2020年9月制作：プエブロ/ペトローリオ＆ブッテーロ/オレンジのクリ手クラッチバッグ
深みのあるグリーンっぽく経年変化してます。生きてる証”トラ”がはっきり見えてかっこいい。
プエブロ
牛脂を使用したイタリアバケッタ製法で作られた、プエブロは吟面を手作業で擦り、細かな模様を付けています。二つとない独特な表情があり、通常の吟擦りでは味わえない、経年変化がお楽しみいただけます。自分だけの色へと育っていきます。
ブッテーロ
厚みは3㎜前後、堅牢でありがなら多くのオイルが含まれる。薄化粧仕上げで傷やトラは見える反面、天然素材な自然な表情と透明感のある色合い。使い込むほど、色濃く変化していく表情、ナチュラル感はイタリアならではの色合いです。
2020年9月に制作した時の色です。
クリ手の持ち手部分への思い
個人的な見解ですが、巷で￥10000〜￥20000前後でチープな作りのクリ手クラッチバッグを何度か目にした時、あまりにも衝撃でした。
クリ手部分が薄っぺらく、荷物を入れればすぐにヘロヘロになるのは、目に見えている。
素材は、合皮は塩化ビニールの石油製品、レザーでも顔料仕上げ、安価に大量に作られ、手を出しやすい価格にし、1〜2年〜で劣化しする製品作りに心底違和感、名の知れたブランドやセレクトショップでも目にするようになった。
ならば、オレがしっかりしたクリ手を作ろう、そう思って10年近くが経ちました。
特徴
クリ手クラッチの特徴はMacBookの13インチやA-4ファイルがぴったり入るサイズ。
キズが付かないよう、ファスナーのスライダーの向きは上にしてある。
PCやファイルを入れない時は、二つ折り財布、スマホ（2台）、キーケース、その他小物をスッキリ収納でき、二つ折りにしてクラッチバッグとして使用できます。
手を入れるクリ手箇所は、ブッテーロ2枚重ね、プエブロ表、裏プラス中に0.6㎜の芯材で補強、約9ミリを極太ステッチ0番糸で縫製している。
コバは厚みがあるので、コバ磨きもやりがいがある。
万が一の落下防止に上部には隠しマグネットが付いている。
小さい丸カンが付いていて、ストラップ付きのパスケースや小さいキーケースなどぶら下げることができる。
※撮影協力：Wさんありがとうございます。
クリ手クラッチは、ミネルバボックス、プエブロともセミオーダーが可能です。
マテリアル
♢本体/プエブロ（イタリアの名門タンナー、バダラッシー・カルロ社による植物タンニンなめし牛革）
♢クリ手部分の革/ブッテーロ（イタリア老舗タンナー、ワルピエ社によるトスカーナ植物タンニンなめし牛革）
♢内装/コットン、ファスナー/YKKエクセラ
♢サイズ：36cm×36cm（マチは膨らみで2㎝～2.5㎝）：二つ折り時 H19㎝
裏地のつるしポケットは11号帆布、パラフィン加工を使用。
以前から、新素材のゴーストや新型のお財布が気になっていたそうで、東名高速をぶっ飛ばしてきてくれました。
Wさん、撮影協力もありがとうございました。
