すみだのイベントの催事で数年お世話になっているSさんにご覧になってくれていたトートバッグのアンマサーレのサイズよりちょっと小ぶりなA-4サイズでファスナーが無くて、あんまりゴツく無いのがあったらな〜と言われていたのを思い出し、あるきっかけがあって作る機会があったので第一号をと見せに伺ったら一発で気に入ってくれて、ご購入していただきまして(2年越し)やったぜ!
そして後から聞いた話で、たまたま、そのトートバッグをみた大先輩が「俺はファスナーがいい、そしてショルダーの長さが30㎝」とのご要望とのご連絡をいただきまして・・・・「任せてください!」っとお作りさせていただいたのがこちら。
ドシンプルなトートバッグ
〔素材〕
本体/プエブロ(イタリアの名門タンナー、バダラッシー・カルロ社による植物タンニンなめし牛革)
内装/コットン、金具/真鍮 ファスナー/YKKエクセラ サイズ:W280 mm×H330 mm×D100mm、ハンドル立ち上がり300 mm
重量:1200g
〔色〕
オルテンシア(現厚2.1㎜)
プエブロ
牛脂を使用したイタリアバケッタ製法で作られた、プエブロは吟面を手作業で擦り、細かな模様を付けています。二つとない独特な表情があり、通常の吟擦りでは味わえない、経年変化がお楽しみいただけます。自分だけの色へと育っていきます。
カジュアルな普段使い、ご要望は立ち上がりが30㎝、大体は22㎝〜25㎝とのご要望。
現厚のまま2,1㎜のまま貼り合わせたので4.2㎜。
使う人にとっての用途に合わせるのはもちろんのコト、作り手としては勝手に長期使用に耐えられるような縫製
をさせてもらえるコト、一点モノだからこそできるありがたさ。
口元はファスナー(No.5YKKエクセラ)
マチ10㎝
底鋲は真鍮(日本製)
裏地はワインレッド。
思わぬ出来事
今回お作りしていただいたこのトートバッグ、墨田区のものづくりの重鎮、江戸時代から続く伝統工芸の現役職人Tさんからのご依頼。
約8年位前、全く相手にされない存在だったけれど、何回か”すみだのものづくりイベント”を通じてやっと顔とやってる事知ってもらって、ある時道端であっても「ヨオッ!」と声をかけてくれただけでも嬉しかったのに、今回ちょっとしたきっかけで、「俺にも作ってくれよ!」と云われたとき本当に嬉しかった。すげーなーって人から直々お声がかかって、作ってお渡しできる事、これも作り手冥利に尽きます。こんなコトが日々おこると、あんなコトやりたいなって勝手に身体が動いてしまう今日この頃です。ほんとうにありがたいと思います。そしてこの受けたありがたいことを次に受け渡す事が楽しみでもあります。