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ウエストバッグのナスカン取り替えとDカン根革取替修理

5年ぶりに帰ってきたウエストバッグは、ヘビーユーザーのお客様の使用でナスカンが逝かれてしました。もう片方も危なかったので、2個とも新品に交換させていただきました。

このウエストバッグは2008年~2014位まで製作していたウエストバッグ&ショルダーバッグです。※現在は製作終了しています。

新品に取替。針穴も上下合うように拾って縫製。

 

本体に引っかけるDカンの革も伸びちゃってるので交換。ステッチは擦り切れていました。

腰辺りにコスコス当たっているのでしょう、ほんとに毎日使っていただいてるのがよくわかります。

嬉しい限りです。

構造が分かっているので、途中まで糸をほどき、限界の中で針穴を拾い縫製直し。

革はまだまだオイルが効いていてカサカサしてないので、スムーズにひっくり返えせます。

 

完成です。また毎日お使いいただいても、また5年行けます。

使用していて摩耗しても取り換えられるモノは、喜んで修理対応させていただきます。

 

革自体も経年変化だけでなく、長期使用に耐えられるようオイルが必要以上に入っていますので、まだまだご活躍できるはずです。

昨日迎えに来てくれたお客様は「明日からまた使います!」と言ってくれて、大変喜んでいただけました。

 

こういうモノづくりがしたかったのです。

正面から。

5年の経年変化、いい艶出てます。元はナッパネビアのクロ。↓下の画像が最初のナッパネビアのクロです。ワックスがかかっていて初めはグレーっぽく見えます。

最近、ナッパネビアの革に縁があります。これはきっと、復活して欲しいのかも知れません。

 

このナッパネビアという素材はソフトな多脂の植物タンニン鞣し革に天然素材のワックスがかかってて、初めグレーのようですが、使い込むと真っ黒になり艶があがるという、マニアックでカッコいい素材です。

タンナーはイタリアトスカーナの名門バタラッシカルロ社。ミネルバボックス、プエブロも同様です。

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