3月中旬にフリースピリッツ大阪店で初のオーダートートバッグフェアでお世話になりました。
その時に作ったプエブロのコッチネーラの小ぶりのミニトートバッグ(左から3番目のボルドー色)の初期サンプルを作ったのは1月の上旬ごろだっただろうか。
1月にたまたま吾妻橋の工房ショップに通りかかった、元気なおばあちゃんがご来店。
「素敵な色ね〜、大きさもちょうどいいわぁ」その時持っていたご自身のベージュのトートバッグとほぼ同じサイズで、だいぶくたびれていた。
「私は肩にかけていつも脇に抱えていたいから長さをこの位にしてくれる(24センチ)!」
「マグネットは嫌、パチンにして」
「3月の上旬に、また来るからね、よろしくね」と去って行った・・・・。
2ヶ月おきにパーマをかけに来ているという
お値段も納得していただいて、注文書も交わさなく口約束だったが、絶対来ると信じていた。(本当はそういうのダメですけど)
なんか圧倒されて、昭和の東映の映画のワンシーンかと錯覚を覚えた。
なんせ粋がいいのだ。
3月上旬
型紙もあったしドシンプルな型だったので夜鍋して作っておいた。(大阪出張のサンプル制作の時に一緒に)
予告通り3月上旬にご来店。大変喜んでいただいてくれた。
今思えば、コロナがざわついた頃であったがギリギリのタイミング。
緊急事態宣言解除の6月の上旬
そしてまたまた、6月の上旬にいきなりお婆ちゃんがやってきた。
プエブロのコッチネーラ ほんとうにお似合いだ!
「見て見てー、いい色になってきたよー」
なんと見せびらかしにきてくれたのだ。
「似合うねー」「そうぉー」
もう友達みたいな会話になっていました。
そうとう気に入ってくれたみたいだ。
もう泣きそうになりそうでした。
90歳になるという、粋でかっこいい。
お洒落なお婆ちゃんに脱帽です。
いつまでも元気でいてくださいね!
喜んでいただけて作り手冥利につきます。