トートバッグ(アンマサーレ)は4型ご用意している中、縦型Mサイズをご希望されたお客様は、プエブロ6色〜セレクトできるににもかかわらず、それでも人と被りたくないというご希望。
わたくし、そういうワガママで気持ちとても分かる人「来たー!」と興奮してしまうんです。
でしたら、こんな素材もございますよと、”ハバナ”をお勧めしました。
ハバナとは
イタリア植物タンニン鞣し革の中でも18世紀ごろの伝統的な古典的なレシピを再現して作られています。
均一性の価値観より、一枚一枚表情が違う、使い込めば使い込むほど馴染んでいく個性的な経年変化に価値を置いて作られています。
色はラピス、ブルーベースの染料にうっすらとクロがのっていながらも牛の生きていた証のトラやキズが美しく表現されています。
イタリア、バダラッシー/カルロ社の手作業による植物タンニン鞣し革です。
正直、わたくしも仕入れてみないと色合いがわかりません。
2枚と同じ色合いならない、それほど個性的な素材、それを理解していただける方のみのご注文とさせていただいております。
0番位とアドラーによる縫製
ドイツ製のアドラーというマシンを使い、0番糸で厚い箇所の縫製により長期使用に耐えられるのはもちろんのこと、極太ステッチの表現をデザインとしています。
根革の下の台座と、上袴の下の縫製は8番糸です。
完成
〔素材〕
本体/ハバナ(イタリアの名門タンナー、バダラッシー・カルロ社による植物タンニンなめし牛革)
ハンドル/取り付け金具部分の補強革/マレンマ(イタリア老舗タンナー、ワルピエ社によるトスカーナ植物タンニンなめし牛革)
内装/コットン、金具/真鍮 ファスナー/YKKエクセラ サイズ:W330 mm×H350 mm×D110mm、ハンドル立ち上がり240 mm
重量:1400g
〔色〕
ハバナ/ラピス&マレンマ/チョコ
ハバナは一枚一枚表情が違うし、入荷した時のロットで、全体の仕上がりも濃かったり、薄かったりとバラつきがあります。
手作業の歴史(18世紀のレシピを再現した製法)を感じさせる、マニアックな素材でわたくしも大好きです。
いつか、ラインナップに入れたいと、ずっと思っています。
会ったその日からご理解いただいたS様、大変お待たせいたしました、ありがとうございました。