以前からベルトにさすタイプのスマホケースをお使いのお客様のご依頼。
「最近このタイプ、どこ探しても無いんだよね、だから作って欲しい」とお話ししながらボロボロになったスマホケースを見せてくれました。
まずは試作
フルオーダーの場合、寸法はミリ単位で型紙から起こします。
スマホは薄いタイプなので、手縫いじゃないと厳しいと判断しました、しかも永く使用したいとのご希望。
採寸が難しいので、一度試作を作りました。
試作を見ていただいて、縦横数ミリ修正し、ベルトループの位置も数㎜上げて安定を確認していただいてから、本番の制作に仕掛かりました。
レーザー刻印
実は、今年春にレーザー刻印、裁断ができる機械を導入しました。
しかし、まだ少ししか使いこなせていないのですが、ついお話ししてしまったら、お気に入りのイラストがあるというので、是非と言われてしまってチャレンジしました。
まずは、イラストをデータにする、これは2018年から信頼のおけるwebパートナーにお願いした。
そのデータをmacで操作し、レーザー刻印。
レーザーの焼き具合も革の種類や色によってだいぶ変わるので、何度もテストしデータをとる。
面白いけど、なかなか時間かかり、あっという間に数時間。。。
本番、上手く行った。
裁断
一発で行く自信がないので、粗裁ちしてからのレーザー刻印、そして刻印の位置を確認し、型紙に沿って裁断。
貼り合わせ、穴あけ
カブセ裏に革をつり込んで貼り合わせる。
そして菱目打ち。
コバ磨き
面取りしてからコバ磨き。
ブッテーロもよく艶がでます。
手縫い
手縫いスタート。
意外に距離があるので、3回に分けて手縫い。
再度コバ磨き
マチは手縫いしてからコバ磨き。
いい艶出てます。
完成
レーザーも上手く行きました。
金具は真鍮製のバネ式ホック
ベルトループは8番糸縫製
スマホケースでも、あらゆる道具を使用します。
作業台はこんな感じに散らかり放題です。
お客様にも大変喜んでいただけました。
Aさんありがとうございました。
ブッテーロ
厚みは3㎜前後、堅牢でありがなら多くのオイルが含まれる。薄化粧仕上げで傷やトラは見える反面、天然素材な自然な表情と透明感のある色合い。使い込むほど、色濃く変化していく表情、ナチュラル感はイタリアならではの色合いです。
※カブセ裏、マチ、ベルトループは適度に薄くしています。
長期に耐えられるような素材だからこそ、永く愛用していただけるように極力厚めに縫製しています。