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フルオーダーのカブセ付きの大きな鞄(ブッテーロ:本体編・完成)

フルオーダーのカブセ付きの大きな鞄についている、一本手の持ち手(ブッテーロ)の続編、本体の完成までの制作工程です。

0番糸の縫製

0番糸を使う理由としては、厚物を縫うためです。

鞄の場合、8番が主流ですが、が5番、1番、と太くなってきます。

そして0番、その上は00番もありますが、私は0番を使用します。

具体的にはブッテーロ約3ミリを漉かないでそのまま使用し根革2枚、台革1枚、本体1枚、計12㎜を一度に縫製します。

大きな鞄は、荷物が多い。

なので出来上がった時がピークではなく、長年使用した時に負荷がかかるショルダーのジョイントの箇所やハンドルのジョイントには耐久性を優先し革を厚くし必ず0番糸を使用します。

イタリアの老舗タンナー、ワルピエ社のブッテーロは堅牢で多脂なので耐久性も高い。

その革を漉かないでそのまま使用しています。

手縫い

カブセの持ち手の裏側の構造です。

床革をつりこみした後、根革の台革を8番糸で事前に縫製。

その後、帯鉄を貼りつけて、カブセ裏の革を貼り付けます。

そして手縫い。

垂直に針を入れないと帯鉄に当たっちゃう。

抜けない時はヤットコで引っ張ります。

みゅぎゅーっていう感覚が溜まりません。

糸はビニモの0番を使用。ロウをたっぷり塗ります。

手縫いにしたかったのは、カブセ裏の革と一緒に縫いたかったから。

背胴はアドラーのミシンでの縫製。

胴体と底の縫製

片方はアドラーのミシン(0番)で縫製できるけれど、もう片方はアームが邪魔をして縫製できない。

のでここも手縫いで縫製。

だんだんデカくなってきました。

マチと本体の合体

マチと中仕切りは別パーツで作ってある。

それを本体と合体。

型紙には、ちょいと自信はありますが、これだけ大きいと距離が合うかちょっぴり心配でしたが、ピッタリでした。

コバ仕上げ

コバはまとめ前の重要な工程。

まずは、豆かんなで面取り。

棒状のサンドペーパーで慣らします。

さらに細かい番手のサンドペーパーで慣らす。

目止め液をつけ、ヘチマで磨き上げます。

ここでもサンドペーパーを使用し、ツルツルに仕上げます。

さらに、乾いたウエスで艶が出るまで磨き上げます。

ブッテーロは硬くて多脂、結果が出やすいので磨いている作り手にとっても楽しい工程です。

完成

手縫いの一本手を取り付け、完成です。

正面

マチ

背面

ブッテーロ

厚みは3㎜前後、堅牢でありがなら多くのオイルが含まれる。薄化粧仕上げで傷やトラは見える反面、天然素材な自然な表情と透明感のある色合い。使い込むほど、色濃く変化していく表情、ナチュラル感はイタリアならではの色合いです。

タンナー:ワルピエ社

中仕切りに仕掛けが

中仕切りは取り外しができるようにドットホックがついています。

ユーザーさんのツールそれぞれがピッタリ入るように作りました。

書類を含め、収納した時にすっぽり入りました。

2度の修正、お渡しできるまで一年掛かってしまいました。※今年5月下旬の制作終了お渡し。

難易度が高く正直、2度の修正以外にも試作が多くお待たせしてしまいましたが、ご理解のあるお客様には感謝しております。

自分の制作のハードルも上がりお客様に鍛えられていると実感いたしました。

また強度に拘っている中、ここまで大きく、機材をいれるカバンとなると、かなり神経を使いました。

長い間お待たせいたしましたが、できた時の喜び、お客様の手に渡った時の喜びは作り手冥利につきます。

ここがピークではないので、5年、10年後にもメンテナンス、お直し等があってもずーとおつきあいさせていただきます。

フルオーダーメイド カブセ鞄

♢本体:ハンドル/取り付け金具部分の補強革/ショルダーベルト/ブッテーロ(イタリア老舗タンナー、ワルピエ社によるトスカーナ植物タンニンなめし牛革)

♢マチ:ナッパ(イタリアの名門タンナー、バダラッシー・カルロ社による植物タンニンなめし牛革)

♢サイズ:330×350×130

♢金具:真鍮

 

フルオーダーのカブセ付きの大きな鞄(ブッテーロ:持ち手編)

セミオーダーのクリ手クラッチバッグ/プエブロ/ペトローリオ&Buttero/Orange

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