約3年前に、旅立って行ったipadを意識して作ったショルダーバッグ。
素材は、カブセと力が掛かる箇所はBUTTERO/イエロー、本体とショルダーベルトはミネルバボックス/ネイビー。
仕事でほぼ毎日使っていただけているようで嬉しい限りです。使い込んだ時間とともにアンティーク色に育っています。
ミネルバボックス、ブッテーロ、コンビネーション独特のの経年変化が見られます。
カブセのBUTTERO/ナポリ は飴色からキャメル色に育っています。
BUTTERO:イタリア老舗タンナー、ワルピエ社によるトスカーナ植物タンニンなめし牛革
ミネルバボックス/ネイビーは、グリーンがかった色に経年変化し艶が上がっています。
ミネルバボックス:イタリアの名門タンナー、バダラッシー・カルロ社による植物タンニンなめし牛革
ベロの付け根は、ベロがくたくたになったら、すぐ交換できるような作りになっています。
まだまだ、7年以上使っていただけると思います。
オイルを多く含んだ植物タンニン鞣しのミネルバボックス&ブッテーロは使い込んだ時間と共に柔らかくなり、イタリア独特の染料仕上げの色は経年変化とともに艶もあがり、自分で育てて行く楽しみがあります。植物性の材料で鞣しているので環境にも人にも優しいです。
また、対照的なクロム鞣しは重金属系なめしのため、アレルギー体質の方には不向きな場合があります。そして経年変化(育ち)はあまり楽しめず、劣化していく傾向があります。
古典的なレシピを用いて革らしい風合いを伝承し続ける植物タンニン鞣し革は、出来上がるまで2ヶ月以上かかり、単価も高いですが、永く愛用できる素材です。
化学薬品をメインに使い、均一的な作りなクロム鞣しは大量生産にむいているので単価も安いですが、味にはあまり期待できない素材です。
それぞれの特色がありますが、どちらがいいかは、あなた次第です。