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雨とイタリア植物タンニン鞣し革

梅雨の真っ最中ですがいかがお過ごしでしょうか。革は雨に濡れるとよくブツブツになったり、ブクブクになったりシミになったりすると思いませんか。

私もそう思っていました、このバケッタ製法(イタリア植物タンニン鞣し革)に出会うまでは。

ショルダーバッグ(メッセンジャーバッグ)で自転車に乗っててもうすぐのところで降られました。

まず、乾いたタオルで軽くたたくようにして水分を取ります。

しばらく放置(ほんとは風通しの良いところに干してください。)

約30分後 ほとんど元に戻りました。多少色が濃くなっているところもありますが。

バケッタ製法というのは、イタリア植物タンニン鞣し革の中でも、独特の革の鞣しの技法で、植物タンニンを時間をかけて染み込ませる、オイルも同様ですが”牛脂”が入っているのが特徴です。

時間と労力がかかかるので、コストにも影響してきますが耐久性もよく、経年変化(エイジング)だけでなく、手入れも楽なのです。

 

植物タンニン鞣し革の色つけは染料仕上げで、膜を張っていません。なので、水分が革の仲間で入ってくると思われます。しかし繊維の奥までオイル(牛脂)が

沁みているので、はじいているのか、乾きやすいのだと思います。革の繊維自体はは乾きにくいです。

雨に濡れてブツブツやシミが出来る革は、化学薬品で作られた革がそうなる傾向があります。クロム鞣しといって塩基性硫酸クロムと呼ばれる化学薬品。

重金属系なめしとも言われています。革を作るのに早い、安い、軽いとか柔らかいとかのメリットもありますが、ほとんどが表面塗装なので、経年変化はそれほど期待できず、劣化の傾向があります。

 

 

本体に使われる、イタリア植物タンニン鞣し革のミネルバボックス、プエブロはこのように雨を吸って乾きます。ブッテーロはちょっとシミになりますが、

色が濃くなってくるので目立ちにくなります。

経年変化(エイジング)だけでなく”少しくらいの雨でも耐えられるいう革なのです。

ただし、濡らしすぎの放置プレイのロッカーや押し入れにポイってのはやめてください。湿気はよくないです。

乾いたタオルで水分をとって、風通しの良いところで乾かしてください。(ドライヤーはだめです)

基本的には、天然素材の繊維質なので、いくら少しくらい雨に耐えられるといっても限度はあると思いますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

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