先日6/19(月)から7/20(木)までの1ヶ月間、藤巻百貨店さまにて期間限定のカスタムオーダー会を開催させていただいたトートバッグ ammassare(アンマサーレ)due の制作から完成のご報告です。
裁断
このアンマサーレdueはスェーデン鋼の刃型を作ったのでクリッカー(裁断機)で裁断。
キズを避けて良いところを吟味します。
身頃や身付け、底など形、大きさも違うので取り都合も考えながら裁断します。
素材はプエブロ
本体、底、身付けはプエブロ。
プエブロとは牛脂を使用したイタリアバケッタ製法で作られた”プエブロ”は吟面を手作業で擦り、細かな模様を付けています。
二つとない独特な表情があり、通常の吟擦りでは味わえない、経年変化し自分だけの色へと育っていきます。
タンナー:イタリア・バダラッシー・カルロ社
革漉き
持ち手はブッテーロ。
トップは残しコバは1.7ミリにコバ漉き。
先端は剣先漉き。
表裏の間にもブッテーロ床をサンドし肉盛り用のヌメ床をさらに2枚サンド。
張り合わせてから、コバを面取り。
サンドペーパーでさらに仕上げ、艶出し磨きと手作業は続く。
素材はブッテーロ(マレンマ)
ブッテーロはイタリア古来から続く老舗タンナー、ワルピエ社が化学薬品を使用せず植物タンニンのみで皮から革へと製作しています。
厚みは3㎜前後、オイルが多く含まれながらも堅牢な仕上がり。
薄化粧仕上げで傷やトラは見える反面、天然素材な自然な表情と透明感のある色合い。
使い込むほど、色濃く変化していく表情、ナチュラル感はイタリアならではの色合いです。
0番糸の縫製
マレンマ(ブッテーロ)は厚み約2.8㎜から3㎜の原圧のまま曲げ間には1㎜に漉いた銀付きのマレンマ(ブッテーロ)と補強テープをサンドしてい流。
台座も同様原圧で身頃のプエブロ、内側の芯材と通しで長期使用に耐えられるよう0番糸で縫製しています。
工賃関係なく手間をかけるのは自分でやるしかないんです。
裏地は8番〜20番
口元の裏地の上は本体と同じ革(プエブロ)を使う。
内側は8番糸で平ミシンで縫製します。
まとめ縫製も0番糸で
最後の袋落としのまとめ縫製も0番糸でしっかり縫製。
ヘリ返であるが、革漉きは限界まで厚い。
ammassare dueトートバッグの完成
【本体】プエブロ(イタリアの名門タンナーであるバタラッシー・カルロ社による植物タンニン鞣し牛革)
【ハンドル・取り付け金具部分の補強革】ブッテーロかマレンマ(イタリアの老舗タンナーであるワルピエ社によるトスカーナ植物タンニン鞣し牛革)
内装:コットン
金具:真鍮ファスナー/YKKエクセラ
サイズ:幅380mm×高さ(持ち手を含まない)310mm×奥行(マチ)130mm、持ち手立ち上がり230mm
重さ:約1,500g
裏地
今回から底芯はパソコンがある程度固定できるよう5㎜のウレタンの切り込みを入れた。
ポイントはアオリポケット
アンマサーレdueはアンマサーレLサイズとMサイズの間の微妙なサイズながら、アオリポケットをつけた。
本体の収納の両サイドに小物や薄いファイルなどファスナーを開けずにしまえる優れもの。
10月にお届けができました、ご注文いただいた皆様誠にありがとうございました。
工房で制作し工房からお届けしています。
HIS-FACTORYでの受付も近日中にできるよう準備中です。