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LEZZA BOTANICA(レッザボタニカ)革つくりは旅だ!

まずはこの日お世話になった革を作るタンナー『juteru leather』さんの沼田会長、社長、スタッフ様に敬意と感謝を申し上げます。

私たちを受け入れていただいてありがとうございました。

また企画してくれた台東区今戸の革問屋、富田興業(株)の富田社長にも感謝です。

『juteru leather』さんはタンナーさんです

牛はグラブレザーになる目的で生まれて来てはいません。乳牛や肉牛として育てられています。そして屠殺され肉、骨、皮に解体されます。その、副産物として出た皮はそのままでは腐敗してしまいます。様々な薬品を使用して”皮から革へ”鞣す工場をタンナーと呼びます。

What’s juteru leather より

浅草駅出発

向かうところは埼玉県越谷、仲間と浅草駅から東武スカイツリー線で約30分。

梅雨真っ最中の昼下がりは陽もさして来ました。

スタッフさんが車で迎えに来てくれて、車で約15分。

皮から革へ、鞣し工場、タンナーさんで見学及び発信しに来ました。

この日は長時間に及びこの日この時だからのたくさんの学びと貴重な経験がありました。

いきなり熱い

到着してすぐに事務所にて熱い打ち合わせ。30分後にインスタライブをするのだ。

ここが”鞣し”の現場(タンナー)

奥にある大きな樽みたいなのはタイコという。この中にタンニンや薬品を入れて皮を鞣す。

久しぶりに現場に来て、見る、体感するというのは多くの知識より勝ることを思い知った

あまりのも衝撃的で、色々な事が浮かんでしまいました。

少し振り返ります。

僕は30代の頃にも姫路のタンナーさんに連れて行ってもらったことがある。

当時僕は、大量生産の請負い仕事をしていた。(中間の企画問屋からこういう商品を作りたいという依頼を受けて、縫製工場にお願いして、納品するという下請け業者)

大量の革を仕入れるので安定供給されないと困るから(勉強のためもあるが)依頼主の企画問屋の指示通り上がるかどうかをチェックしに伺った。色は均一、キズやトラは一切NGだ。(今考えると革出なくて合皮でいいじゃん。)

タンナーさんは広大の土地でなければできない。その時も圧倒されたけれど、多くがオートメーションの印象があった。

つまり指示をお願いし、大量にその通りにあげてください、という流れ。(どんだけ偉いんだお前って感じ)

ジュテルレザーさんは

小規模で、タンナーさん自らの信念があって革作りをしている、発信している。

ジュテルレザー の信念

天然皮の本物だけが、持つ独特な風合い、手間と技巧をかけ、新たな革としての生命を吹き込む。一度失った命を復活させるのが、我々の仕事なのです。どこにも真似できない”鞣し技術”限界を作らない技術者。持てる力を惜しまなく発揮し、思いの全てを革に込める。革ずくりは経験と柔軟な発想がものいう。考えて やってみて 楽しむ

What’s juteru leatherより

僕の心の奥の方に残っていた、ネガティブ感や不信感な感覚が霧が晴れるようにスーッとした思いでした。

お話は戻ります。

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レッザボタニカ インスタLIVE 革づくりは旅だ! Episode2

今回のメインは、ヒガムコこと東東京の人気カフェ 東向島珈琲店の珈琲ポマース(搾りかす)で、革は果たして鞣せるのか!

新しい試み、その様子をインスタライブ配信するという企画でみんなワクワク、ドキドキがピークに達して来た。

15:00ライブ配信スタート。長野から司会を努めに来てくれたKさん、丁寧でわかりやすい口調でスムースに流れて行った。

ジュテルレザーさんは和牛を扱っている。(和牛が革として流通しているのを恥ずかしながら僕は初めて知りました)

今回企画してくれた富田興業(株)の社長、富田氏も熱い!マスクが小さい。ワインのポマースもコーヒーのポマースも廃棄物。しかしタンニンが多く含まれているので、活用できないかと環境問題にも意識が高い。共感できる考え方だ。

みんなのマスターも自分のお店からでたコーヒーポマースで鞣された革ができるとはと驚きを隠せない。マスターも熱い!コーヒーの匂いも残すように5種類の鞣し方法をチェック。

5種類の鞣し方、まだサンプル段階であるが。。。コーヒーの匂いも残っている!!!

ワインポマースも白米も新たな挑戦を続けて来た沼田氏は”珈琲”も行けると熱く語ってくれました。

みんな熱過ぎてワクワクが止まらねーーー!

 

東向島珈琲店のファン、ジュテルレザーのファン、ライブで質問がどんどん来ました。すごい反応でした!みんなも僕も興奮しっぱなしでした。

第二工場へ

大きな機会がたくさん、広大の土地がないと成せないことです。

グローブの革の自然乾燥

空タイコ、革をほぐすタイコ。

艶をだす高熱機。

左が熱を加えた艶、右はまだ。この革もとても素敵なので、早く仕入れて作りたいのだ!

このワインポマースの革については後日、詳しくお伝えしたいさせていただきます。

珈琲ポマースも艶出しテスト

珈琲ポマースで鞣したサンプルも半分テストで熱を与えた。おー、いい艶出てます!

10年前の教え子はMANOUTILというブランドを立ち上げ自らの作り手。ドイツシュリンクをメインにオリジナルバッグ、小物を作っているが、久しぶりにタンニン鞣し革に惹かれ、既に創作意欲に湧いていた。

今日出会うために今までがあったのかと思うくらい、素晴らしい1日でした。

皮から革へ

人間が食用として牛さんの肉を食べる。

その後にタンナーさんに皮(スキン)から革へ鞣してもらう。

その革を使用し、鞄やバッグ、小物を僕たちが制作し、ユーザーさんに使っていただく。

革を扱う仕事をさせていただいて3年+31年が経ちました。

色々な体験をさせていただきました。

売上が全てだということに支配されていた時期もありました。

何度も挫折して、時代のせい、業界のせい、人のせいにしていたこともありました。

そんなことにも気づかず、悶々としていた時期もありました。

場所も時代も変わり墨田区に引っ越して来てたくさんのご縁、出会いと学びがありました。

すぐに台東区蔵前、浅草、近辺の新しい事へ進んでいる輝いている人への出会いもご縁もありました。

学びと出会いのお陰で、仕事、生き方への価値観も180°変わり共感、自分も行動にうつす事ができるようになりました。

そして今日の出会いも一人一人が誇りを持っていることが凄すぎて、出会った人たちのおかげで、また学びがあり次に繋がる。

今だからこそ、感じることがある。

新しい時代に新しいモノを生み出せる歴史の旅の途中にいる。ワクワクが止まらない。

革つくりの旅は続く。

エンドユーザーさんに熱い思いを伝えられるか、お届けすることができるか。

これからも引き続き宜しくお願い申し上げます。

『juteru leather』さんの沼田会長、社長、スタッフさん、台東区今戸の革問屋、富田興業(株)の富田社長、墨田の愉快な仲間たち、ありがとうございました。

御近所、墨田 牛嶋神社の牛さんに感謝を込めて。

 

 

 

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