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念願のイタリアの旅/ローマ編

念願のイタリアの旅/ローマ編

早朝、ちょっと緊張したナポリから向かうところは永遠の都ローマへ。
ナポリ中央駅からイタロに乗り込む。
赤い車体が目の前に現れた瞬間、「フェラーリだ!」と思わず見惚れてしまった。
イタリア版の新幹線は、スピードとスタイルを誇っていた。

時速300キロでも乗り心地は最高、約1時間ちょっとで無事ローマに到着。
チェックインまで時間があったので、駅を出てすぐ目の前の荷物預け場にスーツケースを預けた。(画像右角)


その時、外から騒然とした声が――どうやらスリが捕まったらしい。
「朝っぱらからこれか!」ローマの治安の悪さは聞いていたが、いきなり現場を目にすることになるとは。

その現場を横切って、Limeの自転車を見つけ、ローマ・テルミニ駅の騒がしい空気から抜け出す。
Limeは街角ごとに転がっているから、気楽に乗れるのがありがたい。
ガタガタの石畳を進めば、目の前に次々と現れるのはやたら立派な建物。
曇り空の下、目に飛び込む景色に心を奪われながら、「また新しい一日が始まる」とワクワクしてきた。

スペイン坂

8:30ごろだったせいか、まだ人影もまばら、観光客であふれる前に、ゆったりと写真撮り放題。
ローマの朝は、ちょっと得した気分から始まった。

真実の口


手を入れた瞬間――まさか本当に噛まれる!? と思った瞬間(笑)
オードリーヘップバーンもグレゴリーペックも手を入れたんだと思うとなんか嬉しい。
少しおどけてみると、思い出がより鮮やかに残る。

パンテオン

パンテオンの正面に立った瞬間、これはただものじゃない!素人の俺でもすぐに分かるど迫力。
二千年も前に造られたのに、こうして街中に堂々と残っているなんて、信じられない。

角を曲がるたびに、当たり前のように遺跡が現れるローマ

広い通りに出たと思ったら、遠く先にはコロッセオ。
右にはフォロ・ロマーノ、その迫力に思わず足を止めた。

左手側も遺跡の跡。

いたいた、ミサンガ売りの謎の黒人

コロッセオとフォロ・ロマーノは明後日予約しているから、とりあえず通り過ぎ、荷物をあづけていたローマ・テルミニ駅に向かった。

ローマの宿

再び、ローマ・テルミニ駅に戻り、タクシーで10分くらいの静かな住宅街のようなエリアの宿に到着。

レトロな重厚な門構え、ヨーロッパらしい無骨な鉄の扉に中に入れば、レトロな味のあるエントランスが広がっていた。

外の無骨な門をくぐると、中には意外にも静かな中庭が広がっていた。
植木鉢の緑に囲まれた空間を抜けると、さらにもう一つの扉。
不思議な奥行きを感じる入口だった。

レトロなエレベーター

建物の奥には、木の扉が味わい深い小さなエレベーター。
昔の映画に出てきそうなレトロ感。

金属の扉を開けるとさらに木製のドアが。

ギシギシ鳴る小さなエレベーターに乗りながら、石造りの建物だからこそ何十年、何百年、今も現役なんだな。
古いのに心地よく、味わいがある。
止まると”チンチン”と音がなってからドアを開けるのが決まりだ。

バルコニー

テーブルと椅子だけの素朴な空間だけど、ここで過ごす時間を思うとワクワクしてきた、今夜のディナーはここにしよう。

夕方のトラステヴェレ

”テベレ川の向こう側”というトラストヴェレは意味のローマの下町とも言われ地元の人にも愛されているという。
気になっていたので、夕方再びライムで向かった。
オレンジ色の建物に夕日が差し込み、人と笑い声でいっぱい。”ローマの下町”は、観光地とはまた違った温かさと活気に包まれていた。

 

この日は下見で軽くプロセッコを一杯。
美味しい食事はまた明日のお楽しみ、今日はトラステヴェレの空気だけを味わってきた。

夜はスーパーで買い物。レトロなエレベーターで部屋に戻り、バルコニーでゆっくり食事をとることに。

ローマ2日目

ローマ滞在のハイライトのひとつヴァチカン美術館へ。
大通りの先にそびえるサン・ピエトロ大聖堂、その圧倒的な存在感に足が止まる。
ここから先は世界最小の国、そして世界最大級の芸術の宝庫へと続いていく。

いよいよヴァチカン美術館へ。まるで要塞のような分厚い城壁に囲まれた入口。ここをくぐれば、世界の芸術、美の宝庫が待っている。

ゲートを抜けた瞬間、雲の切れ間から差す光に包まれたサン・ピエトロ大聖堂のクーポラが目の前に。
この時点で、もう圧倒されました。

入り口に入るとすぐ右側にミケランジェロのピエタ像。
実はこちらのピエタ像はレプリカで、本物はサン・ピエトロ大聖堂にあるそうです。
(それでも十分に圧倒されました…)

ミケランジェロの多くの作品の中でも、見たかった一つ。血管、筋肉の筋、布などなど石には思ない。

ミケランジェロの多くの作品の中でも、見たかった一つ。レプリカでもすごい精密。

ラファエロの”キリストの変容”

部屋は少し暗くて、絵だけが浮かび上がるよう。
気づいたら、ずっと見入ってしまいました。

円形の間
赤と金のコントラストが美しすぎて、思わず立ち止まる。
中央には巨大な円盤の壺、そして金色のヘラクレス像、聞いたことあるしなんか強そう…笑
ひとつひとつの像に物語があるようで、圧巻の空間でした。

中央の彫刻は、あの“目を見たら石になる”という絶世の美女メデューサを退治したペルセウス。
うあー・・・なんか、かっこいいー・・・

動物の間
ライオンや馬、鳥まで勢ぞろい、古代の動物園に迷い込んだよう。

見どころだらけのバチカン美術館。
ふと窓の外を見たら、そこにも感動の景色が。

バチカン美術館「地図のギャラリー」
16世紀後半に描かれたイタリア各地の地図が壁一面に広がり、
天井画も息をのむほど華やか。まさに圧巻。

再びラファエロ、アテナイの学堂
プラトンやソクラテスを、当時のレオナルドやミケランジェロに見立てて描くなんて…発想が天才すぎる。
予習してても、実物を前にするとやっぱり鳥肌。

そして、いよいよシスティーナ礼拝堂へ


残念ながらここは撮影禁止。
ミケランジェロの「最後の審判」、そして天井画「創世記」──どちらも圧巻。
働きすぎて疲れ果てた自分を、皮を剥がれた姿で描いたというミケランジェロの自己表現も、しっかり見てきました。
絵の中に込められた情熱と苦悩、もう、ただ立ち尽くすしかありませんでした。

ブラムアンテの階段

果てしなく続く美術館を巡ったあと、最後に待っていたのはこの螺旋階段。
静かに流れる人の列、見下ろすとこれもアートそのもの。
名残惜しさと余韻を感じながら、ゆっくりと下りました。

ランチはトラステヴェレへ

ヴァチカン美術館にまさかの5時間、見応えありすぎて足が棒に…。
昨日から狙っていたカルボナーラを目指してトラステヴェレへ、ローマ発祥と言われいる地元のこの一皿でようやく生き返った気がしました。

帰り道にライトアップされたコロッセオを横目に見て、明日がますます楽しみに。

ローマ3日目

8:00ごろ、コロッセオ前到着。
この日は車もなくて歩行者天国みたいな雰囲気、しかも快晴で撮影日和。
入場まではまだ時間があったので、コロッセオをバックに記念撮影。

大活躍のライムも一緒に

いよいよコロッセオ内部へ

9:20のチケットで入場。徐々に進んだ通路は日陰で暗い、どんどん進むと、パッと視界が開けた瞬間の迫力は鳥肌モノでした。

アリーナ席に立つと圧巻。
剣闘士同士の死闘だけじゃなく、猛獣と戦わせる残酷な娯楽までここで行われていたなんて…人間の歴史の凄まじさを感じます。
そして一瞬、観光客が途切れた瞬間、アリーナを独占。

フォノ・ロマーノ

コロッセオをあとにして一度外へ出て、そしていよいよフォロ・ロマーノ、凱旋門を抜け、左の丘を上がると全体を見渡せる、パラティーノの丘へ。
どうやら古代ローマの街の中心部で、政治や集会なんかもやってた場所らしい。

今はただ歩いてるだけでもスケールに圧倒される。

フォロ・ロマーノ、予想以上に広すぎた…遺跡のひとつひとつが壮大で、気づけばまたもや5時間歩きっぱなし。
歴史ロマンに浸りながらも、腹ペコ。
昨日チェックしていたピザ屋さんへ、ローマの街を再びライムでひとっ走り。

Antico Forno Roscioliは切り売りピザをしてくれるとの情報通り、焼きたてのピザに出会った瞬間、疲れもどこかへ。
ビールとちょうどいいサイズ!

 

ピザで満たされたあとは、定番のトレヴィの泉へ。
この青い水と彫刻を前にすると、テレビや映画で見ていたところに、今ココにいるんだとやっぱり感動してしまう。

スペイン坂、真実の口、オードリーヘップバーンの”ローマの休日”の聖地巡礼、観光名所のトレヴィの泉からの桁違いのスケールのバチカン美術館、コロッセオ、フォロ・ロマーノ…ただただ圧倒。
ローマって、ほんとに古代がそのまま残ってるんだなと実感。
芸術と歴史に圧倒された数日間。
後ろ髪引かれながら、次はいよいよ、華の都フィレンツェへ・・・続く。

 

 


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