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メッセンジャータイプのショルダーバッグの修理&裏地交換

メッセンジャータイプのショルダーバッグのコーナーの修理の様子です。

5〜6年前に製作したモノでほぼ毎日愛用していただいていたとお聞きしました。

修理内容は、Tマチと言われる作りの角部分が擦り切れているのと、裏地の交換です。

角の部分が擦り切れていました。

裏地もだいぶくたびれていました。使っていただいているのがよくわかります。

解体

まずは糸を糸切りハサミで切っていきます。

2〜3目間隔をあけて糸を切り、ある程度距離ができたら裏側の糸を引っ張るとスルスルと解けます。

バイトのK君に丁寧にn解いてもらいました。

グログランテープ処理はグログランテープを解いてからさらにまとめ縫製の解きがある。

カブセは革のヘリ巻き。

全部解いた様子です。

革の方はさらに底も解く。

コーナーにはマレンマのチョコを当てがうデザインに。

裏地交換

新しい裏地を作り直し、内装は新品に。

同じくベージュで。

完成

裏地は新品になりました。

角のコーナーはマレンマのチョコになりデザインが変わりました。

これでまた永く愛用していただけると思います。

素材はナッパ

ナッパとは

秘伝のオイルをメインとして使用したイタリアバケッタ製法で作られた、ナッパは薄化粧仕上げのため傷やトラは隠れにくい反面、素材の味を活かす唯一無二の個性のある表情があります。

使えば使うほど艶が増し、飴色に育ち経年変化がお楽しみいただけます。

ミネルバボックスが約1.8㎜~1.9㎜、このナッパは約1.4~1.5㎜と0.3㎜前後薄いので少し軽く、シボは少し細かいのが特徴。

タンナー:バダラッシー・カルロ社

ナッパで製作した商品こちらにまとめてみました。

その他イタリア植物タンニン鞣し革のマテリアルページこちらです。

また、ナッパのオルモが雨に濡れたらどうなるかというのを5〜6年前にYouTubeでアップしたのありました。

オルモというブラウン系の色も深みが増し艶が上がっています。良い感じに育ってます。

メッセンジャータイプ ショルダーバッグ

◇素材:ナッパ(イタリアの名門タンナー、バダラッシー・カルロ社による植物タンニンなめし牛革)

♢カラー:オルモ

♢サイズ:W280×H210×D135

♢重量:950g

♢裏地:ベージュ(綿100)

このデザインのショルダーバッグはサンプルが店頭にしかありませんのでレアな商品ですが、カラーオーダーも可能です。

 

 

 

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