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革コートのリメイク/糸ほどき〜打ち合わせ編

リメイクのご相談

オーダーメイドの中でもリメイクのご相談がございました。

数年前にも大きなボストンバッグを分解し、バッグを作ったことがありますが、実際に見てみないと解らないので、現物を持ってきていただきました。

伯父様の形見

なんとか出来る!と判断させていただきました。

革は薄いけど、芯材を当てる。

補強も出来る。

ご依頼主のお客様は、何件も探して、ようやく引き受けてくださったと言ってくれました。

難易度は高いが、とても喜んでいただているので、挑戦してみようと。

『この革のコートは、お世話になった叔父さんの形見なんです、だから形ししてもっていたいんです』

えっ、そんな価値観の高いコトに、私としては光栄ですが、なんだかだんだん緊張してきてドキドキしてしまいました。

本当にいつでも構いませんからと、おっしゃられて、預からせていただきました。

年が明けてしまいました。

お受けしてしまったのは、いいけど、次の仕掛かりをチェックしたり、見るたびに「時間かかりそう・・・」革ジャンを解いたことがないので、恐れ多くなってしまって、時間ある時に・・・・。

最近時間が早く進んでいるような気がするのですが、ついに年が明けてしまい、さらに緊張が走り、1月中には着手しようと、自宅へ持ち帰り朝から黙々と着手した。

なぜかと言うと、誰にも会わないで集中したかったから。

私の性格上、手仕事している最中、慣れていることや得意なコトは体が勝手に動いてくれるので、途中電話がなっても郵便屋さんが来られても、仕入れ先の方が来られても、来客のお客様が来られても、お友達が来てくれても平気なのですが、初めてのコトや、難しいコトをしている時は、中断すると気が散ってしまうのです。(なので夕方から夜にかけてが多い)

この作業は特に難易度が高そうで、ロングランになりそうと予感があったので、籠るしかないと判断しました。

籠ると言うと、海の近くや八ヶ岳のロッジとかの工房があって、そこに籠もってのを妄想しちゃいますが、家のダイニングの板の間に広げて正座、あぐらの作業です。

携帯OFF、リラックスできる曲を流して、まずは広げて。。。。

まずは袖から

どこから解いていいか、考えた結果、まずは袖から。

思ったより、ステッチは細いし細かい。

そして裏地との分解。

だ、大丈夫なのか?

やっと平に

ショルダーの部分を解くと、やっと平になりました。

袖の部分もカットが丸くなっていたので、解いてやっと平に。

でもゆるいカーブはまだ残っているみたい。

お昼ちょっと休憩入るが集中して終わったのは日が暮れてきました。

打ち合わせ

お客様にご連絡し、この状態になってから数日後、ご来店くださいまして現物を見ながら打ち合わせさせていただきました。

ご要望を聞きながら、ラフスケッチを描かせていただいました。

革コートの裏地の部分も採用できたらまた面白そうと提案。

裏地の色も選んでいただいたり・・・、あっという間に数時間が経ち。

伯父様とお客様の御関係の間に、私が関わらせていただいて、嬉しい反面緊張も走ります。

デザイン決定

裁断できそうなサイズをチャックし、HIS-FACTORYのデザイン、仕様を盛り込み、普段遣いの頑丈なトートバッグと会社内で持てるラフなトートバッグ2つを制作させていただくことが決定しました。

その他、小さいモノはサービスさせていただきます。

長丁場になりそうですが、頑張っていこうと思います。

ご理解あるS夫婦様、またまたお時間かかるかも知れませんが、宜しくお願いいたします。

 

続く。

 

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