お気に入りのトートバッグを再現したいとのご要望でフルオーダーでお作りさせていただきました。
型紙から
お借りしたトートバッグを採寸し、まずは型紙を作ります。
今回はプロトタイプは作らないで、本番の制作になります。
このトートバッグは一見シンプルですが、パーツに合わせて”ヘリ返し”と”コバ磨き”、さらに”手縫い”を組み合わせで工夫しています。
※個人的には”コバ磨き”が好きなので、オール切り目で作りたかったのですが、裏地のポケットへの補強面を考え、身頃は”ヘリ返し”を選択しました。

型紙を取り終わると、一枚一枚、手断ちで裁断します。
そのあと、芯材、ファスナー、裏地を裁断し、革漉き、貼り合わせ、のりつけ、ヘリ返し、コバ磨き、縫製と数々の工程で組み立てていきます。
最後の工程
最後の工程のマグネットを止めるパーツは、ミシンだと押さえがマグネットに当たってしまい、縫代を広げると違和感がある。
なので手縫いギリギリの縫代だけ広げて、コバ磨き、菱目打ち。

いつもより細かいピッチの菱目打ちを使用。

糸はビニモの0番を使用。
完成
〔素材〕
本体/プエブロ(イタリアの名門タンナー、バダラッシー・カルロ社による植物タンニンなめし牛革):ネイビー
プエブロ
牛脂を入れた秘伝のオイルを使用して鞣されているイタリアバケッタ製法。表面の吟面を手作業で擦り、細かな模様を付けています。二つとない独特な表情があり、通常の吟擦りでは味わえない、使うほどに色艶が上がり育ち、経年変化がお楽しみいただけます。
タンナー:イタリア・トスカーナ/バダラッシー・カルロ社
プエブロ の経年変化はこちら

サイズ W260×H200×D130

背面

マチ130

この口元を止める金具、だるまカンというらしい。これがいつも仕入れている金具屋さんでは取り扱いがなく、インターネットでようやく仕入れましたが、Gメッキがない。そこで金具屋さんにこの1個だけお願いしたら、嫌な顔せずやってくれた。ありがたいです。
裏地
裏地/コットン:ワイン

ファスナーポケット

平ポケット×2、鍵などぶら下げられるリング付き。

Kさん大変お待たせいたしました。ありがとうございました。
オーダーメイド
ご注文をいただいてから1本でお作りさせていただいています。
オーダーメイドの中でもフルオーダーはデッサンから試作を何度か繰り返し、プロトタイプを制作、そして型紙制作、そして製造工程に入ります。
セミオーダーよりさらに時間がかかってしまいます。
納期は革の仕入れが確認できてから約3ヶ月〜6ヶ月(難易度の高いものはそれ以上)いただいております。