先日のハバナの革で、以前作ったエルバというグリーンの革を思い出しました。
数年前のブログを頼りに、画像を探して見ました。
ハバナ/エルバ
この頃、オーストラリアからやってきた見習のサラは、これを見て”ダイナソーレザー”って言ってよく笑っていたのを思い出しましました。
奥のブルーはミネルバボックスのオルテンシアとブッテーロ・ブルーのコンビネーション。
手前がハバナのエルバとブッテーロ・グリーン。
ショルダーバッグの完成。
サイズ:250×140×100
詳しい内容はこちら2012/07/25のブログにて。
ハバナ・エルバの経年変化
これは3,4年ご使用の経年変化。
植物タンニンとは
植物タンニンはミモザやケブラチョなどの樹皮、幹、枝、葉などから抽出し、粉末状になっている正真正銘の自然素材。
この植物タンニンはベージュ、うすいブラウン系の色をしているので、みんなブラウン系に経年変化していきます。
染料のクロ、チョコ、ネイビー、アカなどベージュ、うすいブラウン系の色より濃いので色が勝っているので色が変わるというか、多脂(オイル)との融合で色に深みが出て艶が上がる。
なので、イエロー(ナポリ)、ベージュ(ボーネ)、ブラウン系(コニャック)などは、飴色のように茶系に経年変化し色艶が上がります。
ブルー系はなんとも言えない深い深海のような色で艶が上がり、グリーンは木みたいに経年変化しています。
10年〜後がピーク
クロム鞣しは
化学薬品で鞣されています。均一に短期間で作られ安価で大量生産に向いています。
柔らかい、軽い、ビビッドな色がたくさんというメリットもありますが、買った時がピークであとは劣化していきます。
植物タンニン鞣しは、樹皮、幹、枝、葉などから抽出した成分をじっくり浸透させ、色も染料仕上げ、コストも時間もかかります。
しかし、だんだんと味が出てきて色艶が上がってくるという経年変化が楽しめますので、10年〜後がピークなんです。
詳しくは、後日記事にしたいと思っていますが、久しぶりにグリーンの経年変化を見たのでつい書きたくなってしまいました。