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雨とイタリア植物タンニン鞣し革〔動画編〕

革は雨に濡れるとよくブツブツ、ブクブクになったり、シミになりそうで、使うのに躊躇したりしませんか。

 

僕もそう思っていました。14、5年前このバケッタ製法(イタリア植物タンニン鞣し革)に出会うまでは。

6月にも同様の内容をブログにアップいたしましたが、今度は動画でご確認できますので、ぜひご覧になってみてください。

 

 

バケッタ製法というのは、イタリア植物タンニン鞣し革の中でも、イタリアトスカーナ地方独特の革の鞣しの技法で、植物タンニンを時間をかけて染み込ませ、オイルも同様ですが”牛脂”が入っているのが特徴です。

時間と労力がかかかるのでコストにも影響してきますが、経年変化(エイジング)に特徴があるだけでなく、耐久性も良く手入れもラクなのです。

”革らしい革を作るという”明確なコンセプトを持ち、数百年も作り続けている希少なタンナーさんで作られています。

植物タンニン鞣し革の色つけは染料仕上げで、膜を張っていません。なので、水分が革の中まで入ってくると思われます。しかし繊維の奥までオイル(牛脂)が染みているので、弾いているのか、外気の水分は乾きやすいのだと思います。革自体の繊維自体は乾燥しにくいです。

雨に濡れてブツブツやシミが出来る革は、クロム鞣しといって塩基性硫酸クロムと呼ばれる化学薬品で作られた革がそうなる傾向があります。

表面の染色は顔料塗装であったり、加工で銀面に熱加工などで繊維を痛めていたり、艶が出るような加工をしている革も傾向があります。

重金属系なめしとも言われています。アレルギーの人にはあまりよくないとも云われています。

革を作るのに早い、安い、軽いとか柔らかいとかのメリットもありますが、経年変化は期待できず、乾燥しやすく劣化の傾向があります。

 

本体に使われる、イタリア植物タンニン鞣し革のミネルバボックス(ナッパ)、プエブロはこのように雨を吸って乾きます。ブッテーロはちょっとシミになりますが、

色が濃くなってくるので目立ちにくなります。

経年変化(エイジング)だけでなく”少しくらいの雨でも耐えられるいう革なのです。

ただし、濡らしすぎの放置プレイのロッカーや押し入れにポイってのはやめてください。湿気はよくないです。

乾いたタオルで水分をとって、風通しの良いところで乾かしてください。(ドライヤーはだめです)

基本的には、天然素材の繊維質なので、いくら少しくらい雨に耐えられるといっても限度はあると思いますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

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