植物タンニン鞣し革にも様々な種類がありますが、HIS-FACTORYが多く使用している革の一つが、プエブロ。多くの製品で使用しているものですが、初めて触れる方からすれば「これは一体どんな革なんだろう…?」と思う方もいることでしょう。プエブロとはどんな特徴の植物タンニンなめし革なのか、ご説明します。
イタリアの植物タンニンなめし革・プエブロとは?
吟面の細やかなザラつきが特徴的で、大きな魅力を持つ植物タンニンなめし革です。毛羽立たせた表面の繊維は1、2mm程度吟面を手作業により、擦って模様を作り出しています。まるで和紙のような手触りを感じることができるでしょう。
使うほどにザラつきが収まって艶が出だし、徐々に深く、その姿を変化させていきます。
プエブロという名称は、アメリカのプエブロインディアンという民族から取られています。民族的な印象からつけられており、まさに”名は体を表す”という表現がぴったりの革です。
HIS-FACTORYでは、このプエブロレザーを多くの製品に使用しており、各アイテムでプエブロの独特の風合いと変化を楽しめるようになっています。
プエブロの経年変化(エイジング)
プエブロは、手作業で毛羽立たせたザラついた質感が特徴の革ですが、年月を経ると内側のオイルが染み出し、その姿を変化させます。毛羽立った吟面は艶が出てなめらかになり、色合いも深く落ち着いていきますので、購入当初とは大きく変化した様子を楽しむことができます。
次の画像は、プエブロ定番6色の経年変化の様子です。購入当初からどのようにその姿が変わるのか、参考としてご覧ください。
※経年変化の一例です。変化の具合は革それぞれで異なります。
※十二分に油分が含まれていますので、メンテナンスは乾拭きのみで問題ありません。
タンナー・バダラッシカルロ社について
プエブロレザーは、イタリア・トスカーナ地方に拠点を置くタンナー・バダラッシ・カルロ社によって生産されています。
1000年以上の歴史を持つ幻の製法”バケッタ製法”を現代に蘇らせ、世界中へ魅力を広げたタンナーです。
バケッタ製法とは、化学薬品を使用せず、植物製タンニンのみを使用し長い時間をかけて脂を染み込ませていく製法。時間も手間もかかる古典的な製法で、環境にやさしく、必要な分を最小限に生産します。
バケッタ製法により時間をかけて作られたプエブロは、オイルがたっぷりとその身に含まれている革で、しなやかでやわらかく、手に馴染む心地よさが際立つ革になっています。
プエブロに関する動画
こちらの動画は、プエブロレザーを使用したHIS-FACTORY製品を例に、プエブロレザーの特徴や、経年変化の状態を紹介、説明している動画です。 HIS-FACTORYの代表・職人である中野自ら説明している動画になります。ぜひこのページの情報と共にご覧ください。